クイーンズシルヴァーシュビリーC・香港金盃を終えて

香港の競馬は世界的に見てもレベルが高いといえ、特に短距離路線は日本以上に高レベルといえる時期もあります。そんな香港競馬ですが、2月には国際的に知られる2つのGIレースが開催されました。クイーンズシルヴァージュビリーCと香港金盃ですが、前者が芝1400m、後者が芝2000mで行われ、どちらもシャティン競馬場での開催です。

まずクイーンズシルヴァージュビリーCですが、香港最強短距離馬といっても過言ではないビューティージェネレーションが挑戦しました。現在2018年4月のチャンピオンズマイルから今年1月のスチュワーズCまで驚異の6連勝中で、昨年の香港マイルではヴィブロスを破っています。当然今回も1番人気に推され、Z.パートン騎手を鞍上に1:21.03のタイムで勝利しています。

2着には1月のセンテナリースプリントCを優勝して昨年の香港スプリントで3着に入っているビートザクロックが入っているのですが、この馬は前走で香港スプリントの勝ち馬でもあるミスタースタニングを破っているわけなので、その馬に勝利したビューティージェネレーションの強さが際立っていたといえるでしょう。ビューティージェネレーションとビートザクロックの着差は1馬身4分の3差であり、3着には3番人気のConteが入っています。

このレースはすべての馬がセン馬ということでも注目を浴び、最も若い馬で6歳、最も年齢を重ねているビューティーオンリーが8歳という平均年齢高めのレースでした。恐らくビューティージェネレーションは今後も香港の短距離路線で大活躍すると思いますが、いつか日本の安田記念にも遠征に来てくれることを暴露王は期待しています。

そして同じ2月17日に香港金盃が開催され、このレースには昨年の香港ヴァーズを制したエグザルタントも出走していました。当然1番人気であり、この馬は1月のセンテナリーヴァ―ズも勝利し、3歳時には一時期アイルランドやイギリスでも走っていた経験があり、アイルランドの2000ギニーで3着に入っています。まだまだ5歳と若く中距離路線で活躍し続けられる見込みもあり、香港金盃でも期待されていました。

結果はエグザルタントが11番人気で2着に入ったSouthern Legendに1馬身半の差をつける完勝であり、3着には日本でもおなじみのモレイラ騎手が騎乗するDinozzoが入っています。勝ったエグザルタントのジョッキーはまたもやZ.パートン騎手であり、この馬の父はガリレオ産駒のTeofilo、母父はダルシャーン産駒のMarkofEsteemです。

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きさらぎ賞・共同通信杯の結果について

3歳馬限定の重賞レースでもあるきさらぎ賞・共同通信杯がそれぞれ2月3日、2月10日に行われました。両方のレースともクラシックを占う意味で重要度が高いと言われており、レース前から注目を集めていました。

まずきさらぎ賞は1番人気が、ホープフルSでは直線で不利を受けてしまったヴァンドギャルド。今回きさらぎ賞では問題なく走ればあっさりと勝つと思っていた人も多いようで、それは単勝オッズ2.0倍というオッズにも表れていました。2番人気は重賞勝ちこそありませんが東京スポーツ杯2歳Sで2着に入っているアガラスが推され、3番人気は前走の500万条件を勝ち上がったダノンチェイサーでした。ダノンチェイサーは2017年のセレクトセールで2億7000万円で落札された期待馬であり、デビュー前から大きな話題になっていました。

レースはランスオブプラーナがハナを切り、少し間が開いてダノンチェイサー、ヴァンドギャルドと人気の馬たちがつけます。出走頭数自体が全部で8頭と少なかったものの、ハナを切ったランスオブプラーナと最後方に位置したタガノディアマンテが集団の馬たちから離れていたので比較的縦長となりました。3コーナーを回り4コーナーを回って直線に入ったところでも、まだまだ逃げるランスオブプラーナのリードはかなりありました。しかし1頭ダノンチェイサーが猛然と追いかけてかわし去り先頭に立つと、その後タガノディアマンテもランスオブプラーナをかわして勝利。1番人気のヴァンドギャルドは残念ながら4着に敗れてしまいました。

そして共同通信杯は1番人気が朝日杯フューチュリティS優勝馬のアドマイヤマーズ、2番人気がフォッサマグナ、3番人気が2戦2勝で無敗のダノンキングリーでした。このレースは7頭立てと少頭数でしたが、逃げたのは1番人気のアドマイヤマーズ。2番手に続くのはルメール騎手が騎乗する2番人気のフォッサマグナ、そして3番手にはダノンキングリーといった展開です。スタート時に接触があるなどしましたが、最終的には無敗のダノンキングリーが人気のアドマイヤマーズを破り大金星。アドマイヤマーズは2着に敗れてしまい、3着には4番人気のクラージュゲリエが入っています。

共同通信杯はアドマイヤマーズが敗れてしまいましたがこれはスタート時の接触などが響いた可能性もあるため、再戦すると結果が変わる可能性も大いにあるでしょう。本番はまだ先のクラシックレースなので今から楽しみですよね。暴露王も、今後とも注目しています。

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エンプレス杯はプリンシアコメータが勝利

指定交流競走のエンプレス杯が2月27日に川崎競馬場で開催されました。このレースは牝馬限定戦のレースであり、JRA所属の馬が5頭、そして地方馬が8頭出走していました。1番人気に推されたのはJRA所属のビスカリアですが、騎乗したのは地方所属の森泰斗ジョッキーでした。前走のTCK女王盃でもコンビを組んでおり見事勝利に導いていたため、エンプレス杯でも期待がされていたわけです。

2番人気はレディースプレリュードやクイーン賞を勝利しているプリンシアコメータ、3番人気は2018年のTCK女王盃を勝ち、若い頃は芝を主に走っていたミッシングリンクでした。昨年のエンプレス杯の3着馬のサルサディオーネが4番人気に入り、この馬は3歳時にレパードステークスで12番人気ながら2着に入る好走も見せています。

基本的にはJRA勢が上位人気を独占した形ですが、そんな中船橋競馬所属のクロスウィンドが、5番人気に支持されました。昨年秋に行われたロジータ記念を勝利し、その他にも王冠賞やハートビートレディーを制し、今回は相棒の矢野貴之騎手と挑んできました。

天気は曇りだったのですが、馬場は良馬場で開催されました。スタートを切るとすぐに地方所属馬のクレイジーアクセルがハナを切る形となり、それに続いてプリンシアコメータという展開です。レースが始まって比較的早い段階で縦長の状態となりましたが、レースが中盤に差し掛かるあたりで後方にいる馬を除いて馬群が凝縮し始めます。そして逃げるクレイジーアクセルの勢いに陰りが見られ始め、2番手にいたプリンシアコメータが先頭に立ちます。2周目3コーナーを回る頃には相変わらずプリンシアコメータが先頭に立っていますが、外から1番人気のビスカリアとミッシングリンクが先頭めがけて追い始めます。

4コーナーをカーブして最後の直線に入ると、プリンシアコメータが悠々とトップを走り続けますが、外から大井競馬所属のブランシェクールもすごい脚で追い込んできます。ただ勝利を収めたのはJRAのプリンシアコメータであり、大井のブランシェクールは8番人気ながら2着に入り暴露王も驚くプチ波乱を演出してくれました。3着には1番人気のビスカリアが入って、3連単の払い戻し金額は33,530円でした。

勝利したプリンシアコメータは今回の馬体重がマイナス18kgだったので不安の声も聞かれましたが、そういった声を跳ね返す素晴らしい勝利でしたね。

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競馬についての基礎知識・コラム

楽しい楽しい競馬のお勉強のお時間がやって参りました。まずは、競馬って何?を解決しようと思います。

競馬とは

騎手が馬(サラブレッド)に乗って、決められたコースの決まった距離を決まった方法でグラウンドを回って着順を競う競技のことです。

競馬のコースには3種類あります。


  • 芝生のコースなんで想像つきやすいですね。
  • ダート
    ダートとは、合は、芝のひいていない土コースのことを指します。
  • 障害
    障害をジャンプして飛び越えるレースのことです。人間界で言うところのハードル競争と同じです。

競馬は2種類あります。

競馬は主催者の違いによって2種類の競馬があります。

  • 中央競馬
    JRA(日本中央競馬会)が主催するもの

年末年始を除き、毎週土曜日と日曜日に最大3か所の競馬場でレースしてます。一日のレースはだいたい12レースです。メインレースは最終レースのひとつ前に行われます。

  • 地方競馬
    県や市町村が主催するもの

競馬の用語

  • 有馬特例法
    正式には、中央競馬会の国庫納付金とかの臨時特例に関する法律のことで、昭和30年師走。当時、日本の中央競馬会、有馬頼寧理事長がいっぱいがんばってくれたおかげで出来ました。これに基づき、臨時競馬を開催してその収益金を各競馬場設置する道が開かれたり、老朽化していった中山をはじめ、各競馬場を綺麗に立て直しました。
  • 連勝単式
    連勝複式が裏目も的中するのに対して、連勝単式は着順通り的中させるもの。
    JRAでは昭和44年の福島競馬を最後に姿を消したが、平成14年に再び導入された。この勝ち馬投票券は馬番号で2頭を指定して、その2頭が1着2着の着順通りとなれば的中となる。
  • クラシックレース
    東京優駿(日本ダービー)、皐月賞、桜花賞、優駿牝馬(オークス)、菊花賞の総称。これらはいずれも古い伝統をもつ3歳馬だけのレースで、イギリスの体系にならって創設された。

競馬のこぼればなし

  1. 短距離の差し馬、長距離の逃げ馬を穴で買え
  2. 馬を追いかけるな→女と馬は追いかけると逃げるよ
  3. 点や線で買わずに網を張れ→相手が勝手に来るのを網張ってじっと待つ
  4. 本命を買うな→来ないし来ても低配当だから
  5. 当たったら勝ち逃げしろ→欲張らずに一旦終了して最初に戻る
  6. 全レース当てようと思うな→12回~36回に1回当たれば儲かる買い方
  7. 馬も騎手も評論家も絶対に信用するな→自分自身が最も信用できないね

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