日本の競馬のレースの中でも特に大きなものといえば日本ダービーです。有馬記念やジャパンCと並ぶ大レースであり、長い歴史を持ちます。3歳馬のみが出走することができ、過去にこのレースを制した馬は名だたる名馬ばかりです。近年は圧倒的な実績を残している馬が勝利していませんが、例えば2011年にはオルフェーヴル、2007年にはウオッカが制しています。
今年の日本ダービーの有力馬は様々います。まず挙げられるのは、皐月賞で非常に強い勝ち方をしたコントレイルです。この馬は父がディープインパクト、母父がUnbridled’s Songという血統。すでに皐月賞の他に2歳時のホープフルSも勝利しており、重賞3勝を含む4戦4勝です。皐月賞では同じく無敗で臨んだサリオスも退けているので、期待が持てます。
2番人気が想定されるのは、皐月賞で唯一コントレイルと良い勝負をしたサリオスでしょう。残念ながら皐月賞では敗れたものの、3着の馬とは大きな実力の違いを見せ付けました。コントレイルも同様ですが、サリオスも休み明けでの出走でしたので、ダービーではまた違った結果が出るかもしれません。しかもサリオスに騎乗するのは名手レーン騎手です。ハーツクライ産駒はディープインパクトの産駒よりも成長力があるイメージが高いため、逆転の可能性もゼロではないでしょう。
上記の2頭が抜けた人気になり、2強になると思われます。しかしながら他の馬にもチャンスはあります。
一時期、桜花賞を制したデアリングタクトはダービーに出走するかもしれないというプランもあったようです。しかしオークスに正式に決まったようです。もしこの馬が出走していればかなり楽しみなダービーになったことは間違いないでしょう。
皐月賞は残念ながら5着に敗れたサトノフラッグは、その雪辱を注ぐためにも、ルメール騎手と共にダービー制覇を目論んでいるはずです。父のディープインパクトも勝利したレースですから、ぜひ優勝して欲しいですね。さらに現時点で3戦3勝、毎日杯を勝ったサトノインプレッサは、NHKマイルCに出走しますが、もしかするとダービーにも出走する可能性があります。
これら以外には、弥生賞2着のワーケア、武豊騎手が騎乗するマイラプソディ、皐月賞の借りを返したいヴェルトライゼンデ、高額取引馬のアドマイヤビルゴなどにも注目です。ちなみにアドマイヤビルゴは、2017年のセレクトセールで6億円を超える価格で落札されています。
コントレイルがここも勝利するのか、それとも他の馬が意地を見せるのか、是非とも集中して観戦したいです。
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