3月22日に阪神競馬場で阪神大賞典、翌週の3月28日には中山競馬場で日経賞が行われました。大阪杯がGIに昇格したためこれらのレースの位置付けは多少異なったものの、共に長い歴史を有し、たくさんの名馬が出走してきました。
実際に今年も暴露王期待の馬が出走しましたが、両方のレースをあわせてもGI馬はキセキの1頭のみ。様々な影響があると思われるので仕方ありませんが、少々残念です。
まず阪神大賞典ですが、1番人気は菊花賞馬のキセキ。この馬は菊花賞を勝ってからは一度も勝利していませんが、2着は多く、ジャパンCや大阪杯、宝塚記念で惜しい2着に入っています。
2番人気は菊花賞で3着の実績があるユーキャンスマイル、そして3番人気は力をつけてきているボスジラでした。長距離戦も得意な武豊騎手が騎乗するということで注目を集めました。
レースがスタートするとキセキが大きく出遅れてしまいます。そんな中先頭に立ったのはドレッドノータスで、それに続くのがタイセイトレイルやムイトオブリガードなどです。
出遅れたキセキが途中で上がっていく姿も見られ、早々に一気に馬順が変わります。最終コーナーをカーブする頃にはタイセイトレイルにキセキが並びかける勢い。
最後の直線に入ると、全馬抜け出そうとしますが少しの間膠着状態が続きます。そんなときに内からスルスルっとユーキャンスマイルが抜け出して2着のトーセンカンビーナに1馬身4分の3差をつける完勝。3着にはメイショウテンゲンが入っています。
日経賞は1番人気は横山典弘騎手が騎乗するミッキースワローで、このレースは初めての挑戦。しかし中山競馬場では頻繁に走っているイメージも強く、距離は違いますがセントライト記念を勝っています。2番人気は前走日経新春杯で強さを見せたモズベッロ、3番人気は最強の1勝馬エタリオウです。
スタートが切られると想像通りヤマカツライデンが逃げ、2番手にはソウルスターリング、それ以降はガンコなどが続きます。
前にいっていた馬が徐々に後退していく中、4コーナーをカーブして最後の直線に入るとウインイクシードが一瞬先頭に立ちます。しかしすぐに外からスティッフェリオがそれを差し先頭に立ちますが、さらにミッキースワロー、モズベッロも襲いかかります。結果的にはミッキースワローが優勝し、2着はモズベッロ、3着はスティッフェリオでした。
今回は阪神大賞典も日経賞もある程度の実績を残していた馬が勝利しました。しかし馬券圏内には今後より力をつけてきそうな馬も居ましたので、目が離せませんね。
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