6月の競馬ニュース(馬・レース・騎手編)

世界中で行われている競馬。日本がGIシーズンに湧いた時期は海外も同じように盛り上がりを見せていました。

暴露王が注目したいのは6月8日にアメリカのベルモントパーク競馬場で行われたエイコーンSです。このレースはニューヨーク牝馬三冠レースの初戦でもあるため知名度も高いです。ここに出走した馬の中に1戦1勝のグアラナがいました。デビュー戦はダート6.5Fに出走し、なんと2着に14馬身以上をつける圧勝を演じて、2戦目にしてGI挑戦を果たしました。結果的にこのエイコーンSを勝ちましたが、日本で言うと1戦1勝の馬が桜花賞に勝つようなものです。父はゴーストザッパーという血統で、今後の動向に注目しておきましょう。

そして日本のコパノキッキングが今年のブリーダーズCスプリントに出走する可能性があると6月下旬に報じられました。ブリーダーズCは11月2日にアメリカのサンタアニタパーク競馬場で開催され、もしかするとブリーダーズCでも藤田菜七子騎手が騎乗するかもしれませんね。初めての海外遠征となりますが、この馬の末脚はかなりのものがあるので楽しみです。

それ以外の馬に関するニュースとしては、2019年度の顕彰馬選定記者投票の結果に関するものもあります。毎年顕彰馬選定の投票が行われていて、今年も開催されました。

キタサンブラックが140票を獲得し得票率は72.5%を記録し、惜しくも顕彰馬を逃しました。GIを7勝していて、なおかつ世間に様々な影響を与えたことも考慮すると顕彰馬に選ばれてもおかしくはないと思います。ただキタサンブラックにもまだチャンスもあるので、来年あたりに顕彰馬に選定される可能性もあります。キタサンブラックの他にはブエナビスタが94票、モーリスが89票、スペシャルウィークか88票となっています。ちなみに顕彰馬に選ばれている馬は歴史的な名馬ばかりで、最近の馬で言うとジェンティルドンナやオルフェーヴル、ロードカナロアなどが殿堂入りしています。

騎手に関するニュースとして挙げられるのは、地方競馬所属の別府真衣騎手が休業するというニュースです。彼女は高知競馬に所属していて、6月30日をもってしばらくの間休業するようです。具体的な理由などは述べられていませんが、高知競馬&地方競馬を盛り上げてくれた騎手ですのでまた競馬場で見てみたいですよね。別府真衣騎手は実は競馬一家で、父は別府真司調教師、そして夫は高知競馬に所属している宮川実騎手です。

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暴露王注目!6月のJRA関連ニュース

6月には競馬界をにぎわせるようなJRA関連のニュースがいくつかありました。その中でも特に大きい出来事が、禁止薬物が飼料添加物に混入していたという問題ではないでしょうか。今回ここまで事態が大きくなったのは、JRAの責任も問われているからです。

テオブロミンという禁止薬物がグリーンカルというサプリメントに含まれていて、発覚したのが6月の14日のここだと言われています。これは金曜日ですから、当然土日の競馬にも大きな影響を及ぼしました。土日合わせて156頭にのぼる馬たちが出走することができず競走除外になってしまい、数多くのレースが少頭数での競馬になりました。禁止薬物というのは競馬において絶対あってはならない問題ですので非常に困ったことですが、ファンにとってはそれ以上に面白味のない競馬や管理体制の不十分さに目がいったと思われます。

JRA関連のニュースは他にもあり、続いては嬉しいニュースです。美浦トレセンと栗東トレセンにおいてウッドチップコースの調教時計を自動で計測できるようにするというものです。まだ計画段階のため多少の年月がかかりますが、予定では2021年の年末には完了させたいとのことです。これにより今まで以上に確実性の高い調教時計データを知ることができるので、厩舎関係者のみならず馬券を予想する競馬ファンにとってもより良いことでしょう。このような改革が次々と行われれば、日本の競馬はより魅力的で楽しみのあるものになるでしょう。

続いてのニュースもJRAにとっては非常に大きなものです。天皇賞春や菊花賞などが開催されている京都競馬場ですが、ついにスタンドや厩舎エリア、そして馬場など様々な部分の整備工事が行われます。規模の大きな工事となるので4年間にわたって施工され、2020年2月から2023年3月までの約3年間は競馬開催自体も行われません。それによる他の競馬場への振り替えについてはまだ詳細が決まっていないようなので、JRAより正式な発表を待ちましょう。京都競馬場は数ある競馬場の中でも重要度が高いので、これを機にファンにより愛されるような施設に生まれ変わって欲しいと思います。それにしても、菊花賞や天皇賞などが他の競馬場で行われるというのは想像しにくいですよね。

以上のような出来事やニュースが2019年の6月にはありました。良いニュースもあれば非常に悪いニュースもあり、特に禁止薬物に関する問題は看過できません。

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