ジャンブラ賞、ジュライC、パリ大賞について

7月に入るとヨーロッパでもクラシック競走は一段落し、その他のGIレースが行われます。ここではイギリスとフランスのGIの結果についてみていきましょう。

7月7日にフランスのドーヴィル競馬場で行われたのはジャンプラ賞。このレースはGIではありますがそれほど日本人にとって馴染み深くありません。しかし今年は注目すべき馬がこのレースに出走し、1番人気に応えて2着に3馬身差をつける圧勝を見せています。

ジャンプラ賞は3歳馬が出走できるレースであり、今回ここを制したトゥーダーンホットは、2歳時にはクラシックの大本命候補に推されていたといっても過言ではありません。デビュー戦を勝利して以降4連勝を果たしニューマーケット競馬場で開催されるデューハーストSを制し、4戦4勝のまま2歳を終えています。3歳入るとすでに3戦し、このレースが4戦目。残念ながら2着、2着、3着と敗れはしましたが、鞍上のデットーリ騎手が手放さずにずっと騎乗しているというのはこの馬に可能性がある証拠です。実際にジャンプラ賞では勝利を果たし、今後の活躍に繋がるレースをしたといえます。

そして7月13日にイギリスのニューマーケット競馬場で行われたのはジュライCです。芝6ハロンのGIとして世界的に有名で、今年は現在3歳で、前走はロイヤルアスコット開催のGIを勝ったアドヴァータイズも出走しこの馬が1番人気でした。2番人気は同じく3歳のテンソヴリンズで、イギリスの2000ギニーとコモンウェルスCは1番人気で敗れましたが、復活するのではというファンの想いも感じられました。

結果はテンソヴリンズが1番人気のアドヴァータイズを退けて優勝し、1着と2着の差は2馬身4分の3差、そして2着と3着の差は4分の3馬身でした。そして7月14日にパリロンシャン競馬場で行われたパリ大賞は、ムーア騎手が騎乗したジャパンが勝利しています。この馬は現在3歳のも馬で、ムーア騎手が騎乗していることからもわかるように期待されています。イギリスダービーは人気薄ながら3着に入り、パリ大賞に臨む前の段階ですでにG2競走を2勝しています。今後が非常に楽しみで、キングジョージに出走するプランもあったようですが残念ながら回避となりました。

今回挙げたレースの勝利馬たちは偶然すべて3歳馬であり、冷静に考えると今年の3歳馬は非常に強い可能性がありますね。ヨーロッパでは日本人が知らないGIレースはまだまだあります。是非とも皆さんにも暴露王とともにヨーロッパのレースにも注目していただきたいと思います。

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クイーンSは実績馬のミッキーチャームが優勝

7月28日に札幌競馬場で行われたクイーンSは、芝1800mが舞台です。今年初めての開催が7月27日に行われ、クイーンSが開催されたのは今年開催2日目でした。札幌競馬場には多くの競馬ファンが訪れ、例年と同様にを盛り上がりを見せていました。

牝馬限定戦のG3競走でもあるクイーンSには、期待の馬や実績馬などが全部で14頭出走し、1番人気はミッキーチャームでした。ミッキーチャームは前走のヴィクトリアマイルこそ8着に敗れましたが、3歳時には秋華賞で2着に入り、今年は阪神牝馬Sを制しています。実力や実績は今回のメンバーの中でもトップクラスでした。

そして2番人気は今年4歳のサトノガーネット。この馬は父がディープインパクト、母父がVictory Noteという良血で、2勝クラスと3勝クラスを連勝しクイーンステークスに臨みました。鞍上はルメール騎手ですからその点も考慮されて2番人気だったのでしょう。

そして同じ6.6倍のフロンテアクイーンが3番人気。フロンテアクイーンはとにかく重賞での2着が多く、今年の中山牝馬Sでは初重賞制覇を成し遂げています。実力を発揮させれば今回のメンバー相手でも十分にやれる可能性がありました。以下ウラヌスチャーム、スカーレットカラーと人気が続き、5番人気までが単勝10倍圏内と、誰が勝ってもおかしくない状況でした。

レースがスタートすると、まず2番のリリックドラマが出を伺い、ハナに立ちます。そして2番手にウインファビラス、3番手にメイショウショウブと続き、道中大きな変化がなく3コーナーにかかります。3コーナーにかかる頃にはリリックドラマがまだ先頭に立ち、余力がありそうに見えました。ですが4コーナーを回って最後の直線に入ると外から来た馬にかわされ下がってきます。

一気に抜け出したミッキーチャームがゴールまで粘り、2着はクビ差でスカーレットカラー、3着は2着からアタマ差離れてカリビアンゴールドでした。2番人気のサトノガーネットは6着、3番人気のフロンテアクイーンは3着に敗れてしまいましたが、これらの馬は実力もあるので次走以降注意が必要だと暴露王は分析しています。

それにしても今回勝利したミッキーチャームは牝馬の中ではトップクラスの力を持っているといえそうです。アーモンドアイは牝馬限定GIには出走しないと思われるので、このまま成長できれば複数のGI制覇を成し遂げられそうです。暑い中行われたクイーンS、今年も本当に盛り上がりました。

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