スワンS・チャンピオンステークスについて

暴露王が注目するスワンSをで見えたデムーロ騎手の競馬での意地

ルメール騎手と同時期にJRAの騎手となったデムーロ騎手。ルメール騎手以上にここ一番での勝負強さが光っていたものの、ここ最近は調子があまりよくありませんでした。そんな状況の中負けず嫌いであろうデムーロ騎手がスワンSで意地を見せてくれました。

このレースは1番人気が今年の安田記念馬のモズアスコットで、単勝は1.3倍の一本かぶりでした。そして2番人気がデムーロ騎手が騎乗するロードクエストでオッズは5.6倍、そして3番人気のレーヌミノルは12.4倍と、1強or2強という状況でした。

多くの人がモズアスコットの勝利を予感した中でスタートが切られ、まずは桜花賞馬のレーヌミノルが2番手以下を少し引き離して逃げます。そしてキングハートやベステンダンクなどが続き、3コーナーを回って4コーナーに差し掛かってもそれほど大きな動きはありません。

直線半ばあたりにさしかかってもモズアスコットにキレが見られない…と思っていると徐々に伸び始めましたが、前を交わすのが精一杯で後ろからやってきた2番人気のロードクエストに差し切られる始末。モズアスコットはまさかの敗戦となってしまって、スワンSを勝利したデムーロ騎手は意地を見せてくれました。

チャンピオンステークスはクラックスマンが圧勝

イギリスのチャンピオンSは世界トップクラスの格を誇るレースであり、過去には最強馬フランケルやアルマンゾールが制していますし、世界全体が注目するレースです。2011年からはアスコット競馬場で開催されるようになり、そして2017年以降は距離がT9F212Yに変更されています。

今年のこのレースには8頭が出走し、1番人気は昨年の覇者でもあるクラックスマンです。クラックスマンは世界最強候補に挙げられる馬の一頭であり、昨年のこのレースは7馬身差で圧勝していて、凱旋門賞を2連覇したエネイブルの最大のライバルでもあります。

そして2番人気はクリスタルオーシャン、3番人気はカプリ、4番人気はMonarchsGlenでした。結果はクラックスマンが2番人気のクリスタルオーシャンに6馬身もの差をつける圧勝劇を演じ、見事有終の美を飾りました。これがこの馬にとっての引退レースと言われていますが、やはり一度はエネイブルとの対戦を見てみたかったというのは多くの競馬ファンの本音でしょう。約2年にわたり11戦に出走し、8勝を挙げそのうちGIは4勝と素晴らしい成績を収め、2017年にはカルティエ賞の最優秀3歳牡馬に選出されています。

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